ワナ

ゴジラ-1.0/Cのワナのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

カラー版を観たあとに、是非ともモノクロ版も観たいと思い、レイトショー故に帰りの電車がないにも関わらず勢いで鑑賞。
結果、行ってよかった。

開始10秒でモノクロの良さが全開だった。
真っ暗な海と、無機質な飛行機。存分に恐怖を煽られた。
戦時中っぽい背景や衣装、顔立ちも際立って、臨場感というか当時の実録のものを観ている気分にさせられて、一層心に刺さった。

カラー版でも相当見ごたえのあるVFXだったけど、モノクロになってよりリアルに感じた。
多文 モノクロ=昔の映像 っていう固定観念があるからだと思う。
ゴジラの背中のトゲ?の間を抜ける水の表現がたまらない。美しすぎる。

そして何回見ても終わり方がいい。
ちゃんとハッピーエンドにしてくれてる。途中までのどんよりした空気で病みそうになるけど、絶対最後には報われる。
モノクロでレイトショーだったせいか、年齢層が恐ろしく高くて男女比も圧倒的男性率な上映会だったけど、脱出シーンで至るところから鼻をすする音が聞こえてきて、老若男女共通であそこはいいシーンなんだなってグッと来た。

ちょっとしんどかったのは、明るいシーンが眩しすぎて直視できなかったこと。
モノクロだし、ストーリーの流れ上だいぶ暗めなシーンが多い中に突如閃光の真っ白なシーンが入ってきたときとかキツかった。

はじめてのモノクロ映画にふさわしいいい体験だった。
ワナ

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