「ハリーポッター」シリーズでダニエル・ラドクリフのスタントを長年務め、「死の秘宝」撮影中の事故で下半身付随となった人物のドキュメンタリー作品。
たびたび死傷事故の発生するスタント撮影、デヴィッドの件はスタジオ側のミスが原因との事で何とも辛く、特に当時の上司であるスタントコーディネーターも登場するとだけあってかなりキツい。HBOもといワーナーの内省的な作品でもあるが、メインは表題の人物と周囲の人間の生きた軌跡を描く事。今も当時のトラウマに苦しみながらポジティブに生きようとするデヴィッドの姿は、彼の周囲の人間同様に勇気付けられる。
熱意を持って仕事をするスタントダブルが安心して働ける環境の徹底を願う。