劇場No40
74点（叙情的なテーマ曲がなければ69点🎹♬）
4Kデジタルリマスター版で再鑑賞。幼少時より話すことを止めてしまった主人公エイダがピアノを巡って禁断の三角関係を繰り広げるストーリー。30年前に劇場鑑賞して以来の再鑑賞。専門家の考察では生きづらさから解放される女性の姿を描いた等の評があるが、あくまでもそれは一つの見解に過ぎないもので、描かれているのは単なる不倫物語。いきなりセクハラもどきで迫ってくるH.カイテル、映像的には美しいかもしれないけど、あそこまで不倫を美化して良いものかどうか？ S.ニールが演じた旦那もモラハラ＆DVで一切同情の余地はないのだが、嫁を寝取られたんではたまったもんではない。また、半ばヤングケアラー状態だった幼い娘も可哀想。そんな初鑑賞時には感じなかったであろう、複雑な気持ちがこみ上げてきたのは私自身人生経験を積んきたからなのだろうか。これは観る世代によって大きく評価が分かれる作品。カンヌ受賞作品ってやっぱりひと癖もふた癖もあるもんだと再認識した次第🎹
2024/3/24 シネプレックス小倉
