キヨ

ジェヴォーダンの獣 ディレクターズ・カットのキヨのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

キャスト、完璧だな…………。
変わり者な雰囲気があるひょうきんなイケメン、フロンサック、そんな男のそばにいる物静かだがすごく強いマニ。いいとこのお嬢様な雰囲気全開な美しくも愛らしい娘マリアンヌに、皮肉屋で独特の雰囲気がすごいお兄ちゃんフランソワ、娼館にいるのに娼婦とは一線を画す雰囲気のシルヴィア。みんな最高なキャラだけど、こんなに役柄と俳優がぴったりなことあるか???と思った。
もう、フロンサックとマニの登場シーンからして、百点満点。帽子を被り、マスクのようなもので顔半分を隠し、雨の中馬に乗って二人が登場するシーンがすごいかっこいい。
後半、怒涛の展開で、ずっとはわわわわわってなってた。後半で獣を倒しに行って、トラップてんこ盛りだったのにはテンション上がったし、マニの弔いだ!!!って、フロンサックが屋敷に突撃したら、思った以上にフロンサックが強くて笑ってしまった。
マリアンヌはそこにいるだけで比喩でもなんでもなく輝くほど愛らしいし、フロンサックのあしらいが一枚上手で可愛い。いろんな男から言い寄られてきたんだろうな〜〜〜。シルヴィアは、高貴!美!!って感じだし、後半で扇子に仕込んだ暗器で敵の女を殺してたのは面白すぎた。最高じゃん。解釈一致。常に黒のレースをどこかしらに身に纏っているところも最高。
なにより、ヴァンサン・カッセル演じるマリアンヌの兄・フランソワが素晴らしい。独特の風貌なんだけど、少女漫画から出てきたみたいな美丈夫感かすごいんだよな。絶対裏があるだろうって言う雰囲気と、妹を性的に愛していて狂ってるところとか、気持ち悪すぎて最高だった。最高しか言ってないな。とにかく後半の追い込み、怒涛の展開が面白すぎて、手を叩いて笑いたくなった。
でも、この話が、若公爵が老いて立派な領主になり、フランスに革命の炎が巻き起こり、自身の城も民衆に囲まれている中で、過去を改装する形で語られるって言う形式なのが痺れるよね。
キヨ

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