初のウマ娘劇場版である。
映画も好きで、競馬好き、ウマ娘はリリース日からプレイし続けてる私は、期待半分、不安半分というテンションで観に行った。こういうアニメやゲームが原作のアニメ映画はクオリティが微妙な事が良くあるからだ。
結論から言うと、その心配は杞憂に終わった。ともかく製作陣の気合いが存分に感じられる映画化だった。
映像の面の迫力は十分で、レースシーンの迫力の素晴らしさ。それ以外のパートも美麗で、手を抜いてる感は一切ない。ジャパニメーションとしてのクオリティがしっかりしてる。特に良かったと感じたのは音響で、地下馬道を歩く時やレースでの蹄鉄の音、風を切る走行音など、映画館という場所に負けないしっかりとした音作り。そういうところに気合いを感じる。
史実で幻の三冠馬と言われたフジキセキは、屈腱炎でクラシック、ダービーの夢を絶たれる。そのフジキセキのオーナーや、調教師が再びダービーへの夢を託したのがジャングルポケットという馬だった。そしてそこに立ち塞がるのはフジキセキと同じく幻の三冠馬といえるアグネスタキオン。そういった史実を上手く、ウマ娘としてのストーリーに落とし込んでいる。
ただこれらの史実での因縁を知っていないと、このストーリーの良さが今ひとつ伝わり辛いのでは?とも思う。
そこは映画としてマイナスかもしれないが、
逆に細かい説明を省いてるのが、映画としてタイトな仕上がりになっていてプラスでもあると言えそうだ。
ともかく、ファン目線では十分に満足出来る映画館で観て良かったと思える作品でした。