バテラさんの映画レビュー・感想・評価

バテラ

バテラ

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.5

タートルズのアニメーション映画。

タートルズたちのティーン的なノリがほのぼのしててキュート。彼らの感じている閉塞感、広い世界に出て行きたい、人に認められたいという願望も、現実のティーンにリンクするの
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恐怖のメロディ(1971年製作の映画)

3.5

70年代にストーカーを題材にしたのは先進的なんじゃないだろうか?

徐々に異常性が明らかになってくのは、しっかりと怖くて良い。

あとなんでこの題材で撮ろうと思ったのかに興味があります。
クリント・イ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

新海誠なりのあの震災の被災者や犠牲者へのレクイエム。演出やストーリーテリングも毎回ちゃんと上手くなっていっていると感じる。震災を経験した事から、死ぬのは怖くないや生死はただの運など死生感が達観しすぎた>>続きを読む

ビルとテッドの大冒険(1989年製作の映画)

3.5

シリーズを追いたくなったので初鑑賞。
根強い人気のあるコメディ映画。
若き日のキアヌが主演です。

とてもチャーミングな感じの映画で、爆笑って感じではないが、ほっこりします。

偉人たちのキャラクター
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レナードの朝(1990年製作の映画)

4.0

観る前は感動系の映画かと思っていたが、非常に重い内容で、デニーロの演技も凄まじかった。

一度は見えた希望が…辛い。

食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

3.5

いくら文明化されていても、人間は本質的には野蛮というテーマを明示しながら、しっかりとおどろおどろしい、グロテスクな表現の数々を楽しませてくれる作品。

アランたちがあんなに野蛮で無礼な振る舞いをしたの
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チェンジリング(2008年製作の映画)

3.5

実際の事件を基にした非常に重い話。

腐敗した警察権力、社会的に弱い立場の女性など、社会問題を盛り込んだ作品。

アンジェリーナ・ジョリー演じる、息子が失踪してしまったシングルマザーの不屈さや芯の強さ
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.5

ポール・シュレイダーの繊細な脚本を、
これまた繊細な演技でイーサン・ホークが支えてる作品。

信仰と現代的な教会のあり方に対するジレンマを感じるシナリオ。中盤からの物語の転換が予想外。そういう話になる
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エンド・オブ・ホワイトハウス(2013年製作の映画)

3.0

北朝鮮出身のテロリストにホワイトハウスが占領されてしまう、ジェラルド・バトラー主演の超大味アクション映画。

冒頭のAC-130が領空侵犯して暴れ回るシーンから、荒唐無稽感が凄いのだが、まあアクション
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未知への飛行(1964年製作の映画)

4.5

米ソ冷戦時に水爆を積んだアメリカの爆撃機の編隊が、機械の故障から誤った指令を受けてしまい、モスクワに核攻撃に向かってしまう…というポリティカルスリラー。

特筆すべきは映画の殆どの場面が、空軍司令部、
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.0

マクレーン刑事がテロリストに占拠されたナカトミビルで、孤軍奮闘するアクション映画の金字塔。

本作は良いところ挙げていったらキリがないと思うので、マクレーン=ブルース・ウィリスに絞って書きたい。

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サカサマのパテマ(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

目を惹くのはそのアイデアの面白さだ。
ある実験の事故で、重力がサカサマになってしまい、多くの人や物が空に落下してしまう状況になった近未来が舞台で、主人公のエイジとヒロインのパテマが出会うボーイミーツガ
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.0

ヴァチカンの実在したエクソシスト、アモルト神父の著作を元にしたホラー映画。

アモルト神父曰く、悪魔付きと思われるケースの98%は精神疾患や病気だという。こういう理屈を最初に掲示してくれるのは、自分の
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とら男(2021年製作の映画)

4.0

1992年に金沢で起きた水泳コーチ殺人事件。
残念ながら未解決のまま、2007年に時効が成立してしまった事件が題材なのだが、
この映画が異色なのは、主演にその事件を担当していた元刑事、西村虎男を据えた
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

SFホラーの傑作の本作。生物に同化、なりすまし、勢力を拡大する謎の物体Xを描いている。
南極観測隊の基地という閉鎖空間で、誰が物体Xに乗っ取られてるか、分からない状況で隊員たちは疑心暗鬼に陥っていく。
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の新聞の切り抜きが風に乗って街を駆け抜けるシーンは息を呑むほど美しい。京都アニメーションの技術力の高さが存分に発揮されていて、素晴らしい導入です。

中盤まではヴァイオレットと大佐、病床の少年がメ
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.5

大金を持っている盲目の老人の家に、簡単な仕事だと思い盗みに入ったら、実はこの老人は…というワンシチュエーションスリラー。

いくら金が必要だからって盲目の老人を狙うなんて…と主人公にはイマイチ感情移入
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

当時コロナ禍に一応の終息が訪れたので、映画館に観に行った。客入りも盛況。久しぶりの娯楽大作だ。
オープニングで鳴り響くデンジャーゾーンと発艦していく戦闘機。映画が帰ってきたと感じ、それだけで感傷深いも
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クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

3.5

水泳選手のヘイリーが、ハリケーンが迫っている中、父と連絡が取れないので実家に探しに行ったら、父は地下で負傷していて、そこにはデカいワニちゃんが…。

ワニちゃんだけでもピンチですが、ハリケーンのせいで
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

妻を亡くした主人公プレインビューが幼い息子とともに、石油を掘り当て、成り上がっていく…。簡単に説明すると実にアメリカンドリームな話だが、この作品は痛烈に近代のアメリカを皮肉った作品だ。

序盤のプレイ
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バトルシップ(2012年製作の映画)

4.0

戦艦やら駆逐艦やらがド派手に戦う、男の子歓喜のポップコーンムービーだ。
原作というか、着想元が海戦ゲームだそうで、よくあのアナログゲームを基に映画を作ろうと思ったものである。

簡単なあらすじは、リム
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

マリオの躍動感のあるアクションと、任天堂が長年かけて作り上げた世界観が再現されている。それこそ世界中の人がプレイしているから、それぞれのマリオ像がある筈。そのイメージを逸脱する事はないだろう。
このバ
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ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

4.5

AppleTVで配信されている本作。個人的に隠れた名作だと思っている。中世のアイルランドを舞台にウルフウォーカーという狼に変身してしまう少女たちを描いた物語だ。古い時代の話だが、作品のテーマは非常に現>>続きを読む

ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

4.0

タイトルや予告編からマッツのカッコいいアクション映画かと思ったら、良い意味で裏切られた。これは親しい人を亡くした主人公やその娘のグリーフケアの物語なのだ。

主人公の妻は列車事故で帰らぬ人になってしま
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに再鑑賞したので投稿。

ラミ・マレックのフレディは序盤こそそんなに似てないと思いつつも、映画に引き込まれていくにつれ、もうフレディにしか見えなくなってくる。役者の持つマジックにかけられたよう
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シービスケット(2003年製作の映画)

4.5

競馬では時代を象徴する様なスターホースが現れる。日本で特に知られているのはオグリキャップだろう。本作で描かれるシービスケットもまた、そんな名馬と人と時代の物語だ。事実は小説よりも奇なりとはよく言ったも>>続きを読む

エド・ウッド(1994年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ラスト、彼の今までの、そしてこれからを象徴する様な、土砂降りの雨が降り続いている。止む事のない雨が。
彼はそんな中でも「こんな雨はすぐに止むさ 」と明るい。映画を愛したが、映画に愛されなかった男エド・
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.5

ロックの始祖、エルヴィス・プレスリーの伝記映画。エルヴィスの曲が好きな私は当時期待して映画館に観に行った。本作はその期待に存分に応えてくれるクオリティだった。
オースティン・バトラーの熱演によって時代
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バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.5

マ・ドンソク主演の世紀末バイオレンスアクション。アクションとバイオレンスのクオリティは十分で、マ・ドンソクの暴れっぷりは期待通りだった。良い意味で程よく手軽にマ・ドンソクの魅力を堪能出来る作品。

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.5

創作や何かに打ち込んでいる人、映画好きを暖かく包み込んでくれる様な映画だった。誘拐犯の偽の両親が作った教育番組のブリグズビーベアがお気に入りの主人公。外界に出た後に自らこの番組の続きを作ろうするが…。>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.5

かけがえのない「時間」を痛切に感じさせてくれる映画だ。青春時代や充実していた時間が誰しもあるだろう。しかし時は過ぎてしまうから、そこに留まる事は決してできない。
そういう様々な「時間」にさよならを告げ
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フューリー(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

Fury号というM4シャーマン戦車に配属された新兵のノーマンが過酷な戦場を体験する戦争映画。
恐らくキリスト教的なモチーフが多い作品だ。特に特筆すべき箇所は最後の戦闘。
十字路で履帯を切られ動けなくな
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グレイハウンド(2020年製作の映画)

3.5

護衛船団の駆逐艦の奮闘を描いた海戦映画。
ライド型の映画でまるで駆逐艦に乗ってるような感覚になれる。ともかく序盤からUボートが出現し大忙し‼︎護衛とはやることが多いのである。このタスクを次々とこなして
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ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金(2013年製作の映画)

3.5

一見バカバカしい話だが、アメリカン・ドリーム的な考えの負の側面を描いているのかもしれない。主人公は冒頭に自己啓発セミナーに行って、「まずは何でも行動‼︎」的な考えに感化される。自身の心体ともにマッチョ>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

ハリウッドの大物プロデューサー、ワインスタインの卑劣な性暴力を告発する内容。
緻密な取材で権力に立ち向かった記者と被害者たちには頭が下がる思いだ。
重い内容だが映画としてしっかり面白く、
ペンタゴンペ
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