病気で寝ている事の多い母親と二人で暮らす少女は、誰にも頼らずに生活をやりくりしようとするが…という短編作品。
人に迷惑をかけてはいけないとか、自分の力でなんとかしないといけないと人は思いがち。
それは「他人に迷惑をかけてはいけません」と子供の頃から教わっているからだと思うのですが、自分勝手な事をしたりルールを破ったりする“迷惑”と、人に頼る“迷惑”は言葉は同じでも中身は全然別物。
迷惑どころか周囲の人間は「もっと頼って欲しい」と思っていたりします。
むしろ、人に頼らずいっぱいいっぱいになって後々爆発しちゃう方が迷惑なわけで、かけるべき迷惑とかけない方が良い迷惑が逆転しちゃうなんて事も。
人に頼る事でかける“迷惑”って、他人を煩わせる事なんかじゃなく、心を通わせるコミュニケーションの一つの形なんだと思います。