見上愛は素晴らしい。
が、リアリティラインが一定していないので、主人公の不思議体験が、単なる錯乱になっているし、時間経緯も上手くないのでわかりにくい。
おまけに途中からの主客の逆転が、わかりにくい。
三木孝浩だったらもっと上手くやるのだろうなあと思ってしまった。
人と人の出会いとか、「好き」という気持ちに対する雑さにうんざりしてしまった。
1日で記憶失う青年のリアリティが全くなく、かつあっさり手を繋いでデート出来てしまう距離感のいい加減さ。
あと、いつも隣にいる「田中」が謎のまま。
しょうもない作品を見てしまった。
見上愛が、ビッグな女優になる予感を感じさせてくれただけの作品かなあ。
前田敦子との邂逅は素晴らしかった。
前田敦子にベテラン女優としての貫禄と年長者の厚みが感じられた。
作品の質とは関係なしに近年の前田敦子の充実ぶりは凄い。
