ユカリーヌ

告白 コンフェッションのユカリーヌのレビュー・感想・評価

告白 コンフェッション(2024年製作の映画)
3.9
福本伸行原作×作画かわぐちかいじの漫画を山下敦弘監督が映画化。

漫画とは違う部分があるので、
意外に低評価の声が多いが、
私はおもしろかった。

吹雪の山小屋での一夜で、
登場人物はほぼ二人だけの
サスペンス。

登山で足を負傷し死を覚悟した男は、過去の罪を語ってしまうが、山小屋に避難でき、命が助かり、告白した男とそれを聞いた男は気まずい一夜を過ごす。

心理的なやりとりに加え、
2階建ての山小屋という
シチュエーションでの
アクション。

悲劇は喜劇というように、
殺るか殺られるかの
鬼気迫る状況なのに、
どこかユーモラスなのもおもしろい。

山小屋の構造のおもしろさに
綿密なシナリオの巧みさで、
最後まで気を抜かせず、見せて、ある仕掛けに唸る。

びっくりして2回位、
椅子から飛び上がった。

原作では、日本人二人だが、
映画では、一人を韓国人留学生にしたことで、攻防の激しさが
韓国映画並みに容赦なく、
凄まじい。

受け身のようでいて、モロさや
ずるさを表情で見せるイケメン
生田斗真も奥深い。

後でパンフを読むと、実際のセットの山小屋でシナリオ合宿をしたとあり、巧みなシナリに惹かれる。

口は災いのもと。
墓場まで持っていく話は
絶対人に告白しては行けない。

入場特典のクリアフォイルで、
裏面にはエンディング曲、
マキシムザホルモンの歌う
「殺意VS殺意」の歌詞。
ユカリーヌ

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