ゆうな

戦雲 いくさふむのゆうなのレビュー・感想・評価

戦雲 いくさふむ(2024年製作の映画)
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ドキュメンタリーだけど、その間に大きな挑戦や出来事があるっていうのじゃないのが、感動ポルノ的ドキュメンタリー見せられてきた身からすると新鮮で、でも何も起こらないわけじゃなくて、むしろクランクインのずーーーっと前から起こり続けていて、それに抵抗し続けている沖縄の島々の人の話だった。
基地問題に興味あるものの無知だったので、こういう形で国境ラインに位置する与那国島がどれほど基地に占められ始めているか、そしてどの島でもいかに島民が無視されて、約束を反故にされて、有耶無耶にされてきたのかと胸が痛んだ。市議で働きたい。

メモとりながら聞くのが定番になってきてるので、以下映画より。どの島の話だったかメモしていなくてもう記憶が定かじゃない。
・1,700人の島民のうち150人が自衛隊員、この人数は増えていき、パワーバランスはさらに傾きそう。自衛隊員は任期があるため、数年で越してしまう。
・経済効果があると言われ賛同したが何も変わらず、赤字で牛のために仕事を続ける酪農家。EU脱退の時のイギリス想わせる。
・元々沿岸艦隊という話だったのが、ミサイル部隊となる。島民の声を聞かないどころか、議会の議論もなく町長が容認してしまう。
・若い人たちが一丸となり新しい基地の設営に対しての住民投票を行うための署名を集め、要件を満たしたにも関わらず、否決、条文から住民投票の項目が取り消される。むごい。

「できる限りここに住んで自分の人生の問題として捉えていきたい」

上映館少なすぎん、満席で見れないかと思ったよ。
ゆうな

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