シンプルに驚いた。
ナチス下におけるドイツの映画は数あれど、どの映画とも視点が違った。
ドイツ優勢の中の「ドイツを表現した」映画は少ないんじゃないか?
視点が「フィリップ」というユダヤ人ながらにナチス支配下でフランス人として働く若者の話し。
婚約したての彼女や家族を目の前でナチスに殺されたという過去を持つ。
「純血ドイツ人」を掲げる政策(外国人と交わってはいけない)を逆さにとって武器とし、ドイツ人の女性達を誑かしは捨てていく、、、などとパンフレットに書いてあったが、この映画の軸とすべきはそこじゃない。
この映画は、私には「青春映画」に見えた。そう見えるほどに、主人公フィリップを演じた“エリック•クルム•ジュニア”の言葉なき部分の演技が素晴らしかった。
劇中でも彼は見事に三ヵ国語を使いこなしている。
言葉が巧みであればあるほど「肉体を使った演技」が冴えた。
そして、展開のバラエティーの豊富さ。
その豊富さがちっともごちゃごちゃしない見事な構成!!!
ああ、、、もっと話したい。
この映画を観た人と、、、語り賞賛したい。