・ジャンル
モキュメンタリーホラー/ファウンドフッテージ/オカルト

・あらすじ
2017年、ハイカーの青年ゲイリーが謎の失踪を遂げた事件から約1年後
ネバダ州の田舎町サイプレスで2人の女性の死が確認された
リポーターとしてゲイリー事件を担当していたジャーナリストのギャルは当時搬送を担当した女性から勧められ調査を開始
膨らみ続ける謎、2人の死に関与したと思われる人物の存在…
今作は犠牲者の1人ミネルヴァが親友キャシーと交わしていたビデオメッセージや彼女の元隣人ジョセフらの証言を元に真相を追った記録である

・感想
POV/ファウンドフッテージ/モキュメンタリー強化月間DAY-9
昨日鑑賞した「Horror in the High Desert」の続編
今作は新たな犠牲者達や事件の背後を掘り下げた内容となっている

1作目は雰囲気作りや生々しさ等、光る部分は多いものの特に真相に物足りなさを感じた
しかし2作目である今作を観るとそれがあくまで謎の深淵へと繋がる序章に過ぎなかった事が分かり良く出来ていたと思う
中でも素晴らしかった点はファウンドフッテージが占める尺が長く一つ一つの不気味さもより強烈な物となっていた事
じわじわと不安を煽り恐怖の根源となる存在へとにじり寄っていく緊迫感に満ちた構成も秀逸
ヒトコワなのか？あるいは怪異なのか？という疑問が残り続ける事も不完全燃焼には繋がらず、ホラーあるあるの暗い画面すらもその不明瞭さの恐怖を増幅させる形で機能していたのも面白い
そして不気味なのは映像だけでなくテープと共に発見されたという絵画もフランシス・ベーコンやベクシンスキーが好きな人にはかなり刺さるであろう感じで好み

また前作ラストで言及されていたゲイリー事件の謎に深く関わるキャビンを探し当てたインフルエンサーに関しては後に扱うと最後に言及していて3作目と4作目もアナウンスされているので全てをどう繋げ完結させるのかも非常に気になるし続編に期待が持てる良作だった