べし酒

ザ・ウォッチャーズのべし酒のレビュー・感想・評価

ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)
3.7
妖精伝説、取り分けチェンジリングに着想を得たウォッチャーズの設定はそれなりに面白く。

冒頭でミナが「時々別人を演じたくなる」というのは匂わせ的な前振りとしても、彼女の双子設定や過去のトラウマが本筋に上手く絡まなかったのは残念。脚本としては絡めたつもりなのかもだが、その設定のせいで三段階エンドにせざるを得なくて妙なことになっちゃってる感じ。
いや、大学研究室のシークエンスは全く無駄に思えるので、その前の森から逃げ切った時に教授のノートか何かでマデリンの正体をバラして第一エンドとすれば、姉貴訪問で終われるよな。

まあシャマラン家らしいどんでん返し的なマデリンの正体には気付かなかったし、タイトルを受けた見張るか見守るかのラストの配置は好きだし、空撮も混じえた果ての見えない森の風景といった画面も悪くなくでトータルでは好意的に観られたよ。

マデリン=ウォッチャーズはそのままシャマラン父の「ミスター・ガラス」ワールドにぶち込めるんじゃね?とか妄想したり(笑)
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