キヨ

季節のはざまで デジタルリマスター版のキヨのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

祖父母が経営していた廃ホテルに、用事があり戻ってきた主人公。館内を回りながら、かつて自分が幼少期を過ごした華やかなりしホテルを改装する。
主人公の現在の視点と過去の回想の行き来がすごいスムーズで綺麗で、気がついたら過去に戻ってるって感じで楽しかった。
宿泊客はみんな個性的で一癖も二癖もあるけど、それ以上に癖のある祖父母や従業員たち。具体的に何がどう面白かったかと言われると非現実的な突飛なことが起こるわけじゃないから説明しづらいけど、なんかいいな〜って感じの映画だった。御涙頂戴な感動作なわけでも、豪華絢爛、華美な作品なわけでもないけど、しみじみとしちゃう作品だった。

時代背景がわかってれば、もっと見方は変わったかなと思ったから、そこがもったいなかったな。撮られた時代のこととか、作中で設定されてる時代のこととかを知ってた方が感じ方も違うだろうし、楽しみ方も増えるだろうから、そこが難しくもある。知らなくても十分楽しめるから、まあその時点ですごいんだけど。

デジャヴより、こっちの方が好き。
キヨ

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