ゆう

季節のはざまで デジタルリマスター版のゆうのレビュー・感想・評価

4.6
電車からトンネルに入って廃ホテルを歩きながら回顧していく扉や鍵穴などのフレーム内フレーム、イングリット・カーフェンしかり出てくる婦人がみないい顔している。

ガチガチに主張し過ぎないレナート・ベルタのカメラが良い。

このホテルは、山の上に建っていて山しか風景が見えないからナポリに泊まった方が良いという劇中泊まりに来ている親子の会話から最後、天国へと続く階段を登ると、そこに広がる海のような嘘の風景。

初めてホテルの窓外の風景が映るが(OPで俯瞰でサミーフレイを捉えつつ、トラックバックした見事なカットでは下手に少し様子が見えるが)この嘘っぽい、海とその水平線が辛うじて見えるのがとても良い。
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