ぷん

凶気の桜のぷんのレビュー・感想・評価

凶気の桜(2002年製作の映画)
4.1
自分の「正義」や「イデオロギー」を掲げた3人組集団がヤクザと手を組み始める。

前半部分は物凄い面白かったのに‥!!
2000年代の渋谷を舞台とし今はない宮下公園や、HMV、現役の奥渋谷、道玄坂、神泉、ハンバーグのゴールドラッシュなどなどを駆け回り、喧嘩し、ランドクルーザーを乗り回し、ヒップホップが聞こえる20年近く前のあの渋谷に出会える。
もうずっと見てられるってくらい最高!
カメラワークもかなり客観的に見れるように凄く遠くから撮って迷路の中を進んでいるかのような構図だとか、逆に対比物と近すぎる構図も目つきなどにグッと恐怖を感じることが出来たりとかなり面白い。
そういえば渋谷って今じゃ穏やかだけど、バスケットストリートって名付けられる前はギャルとかチーマーが蔓延ってるイメージだった、今や観光客で大変なことになってるけど‥笑笑
なにしろ窪塚が本当にばっちし合っているというか、この頃の窪塚最強説は割と本当だと思う。いい意味でクセが出てるし当時の無垢さと凶暴さがいい塩梅でにじみ出てる。カッコいいです。

後半なんだけど、すごいダレる。
テンポがすごい遅くなるし、パワーバランスも一気に落ちるように見える。

全体的にAKIRAぽく未来感と排他的ぽさがカッコ良い!最後まであのテンションで来てくれたら最高の一本だったんだけど、惜しい‥!
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