当時、ちょうど小学生の頃に観た事があって主人公達とがっちり年齢も合っていたのもあり、私の中でかなり思い出深い作品です。
サトルとジュンの関係性に強く心を打たれた記憶があります。
今、大人になってちゃんと映画作品として見返すとやっぱり随分と印象が変わっていました。
まだデビューしたての多部未華子、本郷奏多、堀北真希、加藤諒のあどけない演技やコテコテな演出などどれをとっても現代の映画と比べると初々しくて面白かったです。
ただ、モーションキャプチャー技術で丁寧に仕上げられたヒノキオの動きは当時では目を見張るほどの完成度で、CGを売りにした邦画作品の中では頭一つ抜き出ていました。
お話自体もちょうどあの頃話題になっていた、子どもの引きこもり問題に対してファミリー向けに優しくアプローチしておりこの映画を観た後は子どもも大人も少し気持ちが楽になるような安心感を得られる内容になっていると思います。
とはいえ、今では映画作品としての全体的なクオリティがどうしても低めかなという印象は否めないので絶対おすすめ映画とは言いづらいのが非常に残念だなと思います。
