このレビューはネタバレを含みます
推しのアイドルによる性加害事件が発覚したことをファンたちはどう向き合っていくのか、自らも界隈では有名らしいオ･セヨン監督が韓国中のファンを訪ねて回るドキュメンタリー。
韓国でも芸能人による性加害事件が社会問題となっており、ファンダムの作る空気が加害を誘発する空気を作っていたのではないかや、本人の言動を追っていた自分たちは本当は性犯罪を犯していた事に気づいていたのでは無いか、そもそも誰か人を推すことに対しての忌避感等、映画の空気感とは裏腹に監督はかなり重い質問を自分たちに投げかける。
あくまでファンはどう見るかというドキュメンタリーに終始していて、さらに結末は監督が新たな推しを見つけるという内容になっているので事件の当事者がおざなりにされているのではという違和感もあったが、撮影時自分と同い年の監督の行動力には感服するし、誰かを推すという事への様々な意見が見れたのは良かった…
