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鷲と鷹のAONIのレビュー・感想・評価

鷲と鷹(1957年製作の映画)
3.0
ウクレレ&サングラスの裕次郎の登場姿も衝撃だが、続けて登場する若者ファッションのスーさんには腰抜かす。海洋映画なのに水夫達の働くシーンがほとんど皆無なのも驚きだ。

良くも悪くも日活得意の無国籍アクション映画。脚本も手掛けるムード・アクション映画の名手井上梅次が、今回も恩讐&愛憎劇の中にミステリアスな部分をちりばめてテンポのいい海洋アクション映画に仕上げている。井上梅次の語り口の上手さは、もっと評価されていいと思う。

複雑な役どころである主人公に石原裕次郎はミスキャストかも。この大スターは歌は確かに上手いが演技力は怪しい。謎の男に扮する三国連太郎の若々しさも今見ると驚きだが、やっぱり彼の役柄が一番おいしい。まだあどけなさが残るヒロイン浅丘ルリ子も衝撃的だった。
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