あい

かくしごとのあいのレビュー・感想・評価

かくしごと(2024年製作の映画)
4.5
重い映画3本立ての最後の鑑賞に選んで良かった✨

虐待受けた子供との出会いと関係の悪い父親が認知症になり介護しなければならない問題。
過去のトラウマ、事故の隠居、とにかく重い問題だらけの作品。
なのに見終わったあとに、嫌なものが残っていないとてもよくできた映画だと思います!!
杏ちゃんと奥田瑛二の演技に引き込まれます✨あんな奥田瑛二は見たことがないし改めてすごい俳優さんであることを感じました。
そして、いつも助けてくれる先生がとてもいい関わり方で言葉がすごく心に響く✨

絶縁状態の父親の症状がどんどん悪化していき介護しなくちゃいけないという逃げたい現実。父親の雰囲気も性格も私自身の父親に似ていて、もうすぐ自分に訪れるだろう未来を感じて嫌だった…大嫌いすぎて私は杏ちゃんと同じようにお世話なんてとうていできない…シモのお世話なんて特に…
杏ちゃんの気持ちがとてもよくわかる。だけど、完全拒否な気持ちの状態から、先生から認知症の症状、父親の性格との関係など話を聞いて対処力を身につけて行く。病気になってもプライドの高い父親がとうとう漏らした心の叫び、謝罪…それを聞いて杏ちゃんの思いも溢れる。私も号泣でした…

また、おじいちゃんが大暴れした時の子供の対処がすごい👏3人でアートを作る時間に変わった楽しそうな様子が印象的✨✨

嘘ってその人のことを思ってつく嘘は罪じゃないよね😭とても優しい嘘、みんなを幸せにする嘘だった。

もっともっとこの作品、重く暗いものだと想定して観に行ったけど、腹立たしさや重く辛い現実と、でもその上で見つかる温かいシーンがちゃんとあって、どちらかというと私は辛い涙よりも優しさに溢れた感動が大きく観終わったあとの満足度が高い映画でした🎬
オススメです😊
あい

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