“理由なき反抗”というタイトルがこれほど似合う男はジェームズ・ディーン以外に誰がいるんだろう!
思春期の悩みを取り上げた作品であり、その象徴的な存在としてディーンが主演のポジションにいる。
その出で立ちに反抗期の風格が漂いつつ、孤独に悩む青年の寂しさも表情に見え隠れする。
わずかな主演作のみしか残さず事故死してしまったゆえに神格化されている部分もあるとは思うが、その風貌こそが彼の才能であり、赤いジャケットを羽織ったディーンは最高に格好良い!
また、舞台設定も良かった。
レース対決が行われる崖、有名なグリフィス天文台、その近くにある空き家。
どこか隔離された雰囲気、終幕的な雰囲気が漂う場所が多く登場する。それが、この映画が描く孤独感に直結するような気がしてならなかった。