たつや

ルックバックのたつやのレビュー・感想・評価

ルックバック(2024年製作の映画)
5.0
公開日に3回鑑賞。原作既読。人生ベスト。バタフライエフェクトのようにほんの些細な行動が人の人生を救う時もあるし終わってしまうきっかけにもなる。それは創作も同じ。自分の創作が誰かにとってかけがえのないものにもなるし人生を狂わせるものになることもある。けど過去を振り返っても前を向いて生きる。描き続ける。藤本タツキが送る最大級の創作讃歌であり人生讃歌。フィクションだからこそ起こせる奇跡が起きる終盤に大号泣。フィクションを、映画を、漫画を、アニメを信じてきて良かった。ワンスタイムアポンインア藤野キョウ。こんなに濃厚なのに58分という脅威の短尺。天才の所業としか言いようがない。若干感傷的すぎた音楽も全人類を包み込む優しさの讃美歌としてこれ以上ない働きだったと思う。藤野と京本の物語だけでなく全員の物語だから壮大にならなければいけない。素晴らしい原作リスペクト。このスタッフたちの手でアニメになって本当によかった…
たつや

たつや