きんろー

エイリアン:ロムルスのきんろーのレビュー・感想・評価

エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)
3.5
1以来のゴリゴリホラーのエイリアンを久々に体験できて満足。

エイリアンシリーズの世界を掘り下げるワクワクの描写からスタートを切って、激ハマりの劇伴と共にエイリアン登場を経て、悪趣味爆発な衝撃のラストはエイリアンシリーズのお約束を外しすぎない気持ちのいい流れだったと思う。
そのほかで言うと前作、前々作の流れを切って長年放置されたエイリアン4に繋がるっぽい話が展開されたことや、こだわりが垣間見える小道具大道具のディテールもシリーズに対する熱量を感じて良かったと思う。

正直良くなかったなと感じた点もいくつかある。
ひとつはかなり仰々しく登場させた1匹目ののエイリアンが特に活躍することがないまま2匹目3匹目とワラワラ登場して雑魚敵みたいになってしまったこと。あのワクワクの登場からしてみればこの程度の脅威かと肩透かしを食う展開だった。
ふたつめはキャラクターに味を感じないところ。妹が襲われてもその後は意外とケロッとしてるお兄ちゃんとかお兄ちゃんと恋仲っぽいけどその後何もない主人公とかキャラクターの個性が薄くて誰がいつ死んでも特に何も感じなかった。同ジャンルだと初代プレデターのシュワちゃん一行、もっと言うとダークナイトのジョーカーなど倒され役に魅力があるほど作品が輝いて名作になるのである。
あとは難癖になってしまうが歴代監督たちと同様もっとフェデアルバレスらしさを感じたかったこと。

とはいえすごく楽しませてもらった作品だった。ポリコレ配慮っぽい配役でちょっとビビったけど全員等しくぶっ殺されたしね。
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