まこと

エイリアン:ロムルスのまことのレビュー・感想・評価

エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)
4.2
楽しみにしてたエイリアンシリーズ最新作
中1の時に初めてみてそこからハマった大好きなやつ

今作は1と2の間のスピンオフ
内容も1と2の中間に3、4のオマージュみたいな感じでした
暗くて壮大で美しい宇宙という空間と得体の知れない生き物
閉鎖された空間、この設定だけでおもしろい

初めの設定とかは1をとった監督のブレードランナー感、
途中途中の演出はバイオハザードを想起しました

エイリアンといえば生命、女性をテーマにしたモチーフから女性の自立と解放となぞらえて語られることが多いシリーズ
そして毎回変わる監督が各々の味付けでこれをエンタメに昇華してみせるのがまた見どころ

今作の監督はフェデアルバレス
ドンとブリーズ、死霊のはらわたリメイク、蜘蛛の巣を払う女とかの監督

戦う女、害を受ける女、若者なんかの描きかた、無音への切り変え等の音の使い方、美しい絵作りなんかが得意な人

自身の望みのために若者たちが未知の領域に足を踏み入れる、暗闇で音を立てれない空間で恐ろしい敵に襲われる、妊娠という恐怖
今作はエイリアン風味のまんまドントブリーズでした
監督の過去作とエイリアンの相性的にハマるだろうなと思っていたけど想像以上のハマり具合でした

1.2.3.4と違う監督がとり、プロメテウス、コヴェナントと前日譚で1のリドリースコットが再びメガホンをとった今シリーズ
コヴェナントの興行収入が悪くて続編打ち切りに 
エイリアンの新規観客が獲得できずにいた昨今 新規の観客にエイリアンの面白さを知ってもらうという意味では過去作の面白いところを抽出してまとめられていて素晴らしい出来だったと思います

また特に無重力シーンは圧巻でしたが古参が喜ぶような新しいシーンや前日譚のプロメテウス、コヴェナントも絡めた脚本、過去に役に立たなかった台詞や武器を活躍させたり嬉しい展開が盛りだくさんでした

たしかに今まで見たことあるような展開ではあるけどここまで上手くまとめて新しい切り口でみせてくれたのならもはやべつ料理です

新規も古参も楽しめる最高のエイリアン映画でした
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