新快速

めまいの新快速のネタバレレビュー・内容・結末

めまい(1958年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

正気では辿り着けない(と考えられないこともない)塔の頂上にあったのは、一度目は(ジョンを翻弄していた虚構に対して)現実であり、二度目は修道女(いわば正気のジュディはそれを修道女とは見なかったが)、ないし死だったというところに、何か象徴的なものを見ることもあながち無理なことではないように思った。
めまい(高所恐怖症)によって、ジョンは塔の頂上へ昇ることができなかったわけだが、同じくめまいによってジョンは“wandering”な生活を余儀なくされていたわけであり、...狂気に陥ってはじめて現実を見たのであり、...例の如く考えはまとまっていないがとにかく、現実/虚構および正気/狂気の対立が幾重にも折り重なっているように思われた。

そしてこれも例の如く、如上の付会じみた解釈をぬきにしても、見応えのある良い映画だった
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