ふうま

めまいのふうまのレビュー・感想・評価

めまい(1958年製作の映画)
3.6
ヒッチコック映画二本目。二本目で決めつけはしないけど、サイコの時も思ったけど、ヒッチコックの映画て途中までここおかしくね?と思ったところを最後の追い上げで全部辻褄があってしまう。結局全部計算されてたんやなあと、そこに1番驚く。
今回でゆうと、そんな尾行でバレんのんか?てずっと思ってたし、依頼人の奥さんを見張ってるのにそこと恋に落ちるて、ひどい奥さんやし、急に昼ドラみたいな駆け落ち物語に変わんのかなあ、と思ってたら全部ひっくり返った。2回目に見返すことを想定してんのかなて思う。ここらへんに疑問を持つ前提で、フリとしてそういう風にしてんのか、意図してないのかはわからない。
最後の展開の驚き要素だけじゃなく、カルロッタ、マデリン、ミッジ、ジュディといった色んな愛を抱えた女性がでてくる。結局は愛の物語なのかなと思った。どれもこれも上手くいってないし、悲劇的な愛の物語だなと思った。
個人的にはミッジが1番切ないし、1番いい女性に見える。最終的に1番かわいそう。カルロッタを除いて笑。カルロッタは悲劇すぎる。
マデリンとジュディは割と普遍的な話じゃないかなとも思った。自分の愛する人に愛されたい時、相手が本当の自分ではなく、偽りの自分を愛している時、どうするのか。これは普通の世の中でも、もっと細かく小さい所で自分に嘘をついて、相手に合わせたり偽ったり。それは本当に愛されてるのか?相手の愛している理想の誰かに自分が近いだけなんじゃないのか?みたいな。愛してほしいから、嘘をつくのか、虚しいから離れるのか。
ヒッチコックの映画面白いんだけど、めちゃくちゃ好きて訳ではないなあ。サイコのが好きだったかな?他のも見てみたい。
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