🎃シリーズ:ハロウィン Vol.10🎃
ハロウィンⅡ(2009)
◆あらすじ◆
精神病院から脱走し、殺戮を繰り返したマイケル・マイヤーズはローリー・ストロードにより射殺された。その後、ローリーは悪夢にうなされ精神的に不安定になっていた。一方、マイケルの遺体が発見されず、警察が捜索する中、ルーミス医師はマイケルの話で金銭を稼ぎ、本を出版する。その本の中にはローリーの知らない事実が記されていた。
◆感想◆
ロブ・ゾンビ監督の「ハロウィン」(2007年製作)の続編にあたり、引き続いてロブ・ゾンビ監督によるものになっています。
本作はローリーとルーミス医師に焦点をあててストーリーが構築されているとともに、マイケル・マイヤーズの心理を間接的、母親デボラ・マイヤーズと少年期のマイケルの幻によって描いていて、面白い趣向だと思いました。
前作ではただひたすら叫ぶだけだったローリー(スカウト・テイラー=コンプトン)は、マイケルの恐怖に晒されたことにより精神的に不安定になり、苦しむシーンが数多く描かれていました。そして、ローリーが前作の時点でマイケルとの関係を知らなかったことが本作で判明して、前作のローリーの反応に合点がいきました。
一方、ルーミス医師はマイケルを利用して金儲けに走る畜生になっていて、清々しいぐらい悪党っぽくて良かったです。マイケルの犠牲者たちの気持ちなんて知らない、という態度を示していて上手くヘイトを集めていました。
そして、マイケル・マイヤーズは生きていて、殺戮を繰り返すのですが、殺害シーンではマイケルの隣に母のデボラと少年期マイケルの幻が現れて、殺害をマイケルにそそのかしていて、これまでに無かった描写だったので驚きました。ただ、殺戮しているのではなく、母や幼き自分に命令されているように感じました。
また、ブギーマンのマスクが古い質感があってカッコ良かった。途中で目の部分が裂けて、素顔が垣間見えるシーンもとても素敵でした。
本作でも前作同様、マイケルの殺害シーンがかなり残酷に描かれており、執拗に何度も刺し続けるマイケルの姿は本当に怖いです。そ
前作を受けて本作できちんと完結していて、とても面白かったです。世間的な評価は低いけど、私は好きです。
鑑賞日:2023年6月24日
鑑賞方法:U-NEXT