感想一番乗りになることでしか得られない栄養というものがあってな
一代で財を成し地位と名誉と財力を得すぎたことで燃え尽きてしまった主人公が、旧友から「EXS」なる謎のゲームを紹介されたお話

身も蓋もないことを言ってしまえばマイケル・ダグラス＆デヴィッド・フィンチャーの『ゲーム』を思いつく限りにこじんまりとさせたお話なのですが、いちおう参加者たちはそれがゲームだと認識したうえで事件の謎を解き、各々に割り振られた課題をクリアすることで報酬を得られるようなのですが…

ゲームにのめり込みすぎたことで自身の命を狙われていると錯覚するまでに脈絡がないうえ、ゲームが終わりめでたしめでたしとなったあとにやってきた一波乱が唐突すぎるうえにどことも繋がっていないせいで首をかしげざるをえないところが非常にもったいないように思います

ただ万が一にでも続編が作られ、なおかつそちらで盛大に話が広がり綺麗な終わりを迎えたならば手のひらをくるくるする準備はしておこうと思います