ヨーテボリ映画祭にて。
デンマークで養子として育った韓国人カールの物語。
学校を卒業しデンマークの田舎の養父母の農場に戻たカールが自分のルーツを知る欲求と将来について悩み成長していく。
全体的に静かな家族ドラマの印象だが、白人だらけのコミュニティで暮らすアジア系に対しての無意識の差別が感じられる。
養父母の農場を継ぐ継がない問題、これは別にこの家族が特別なわけでもなく、農家ではよくあることかもしれない。
カールの場合はおそらくここまで育ててくれた恩のようなものはありつつも、あまりに自分の描いた将来と違う農業を継ぐことに悩んでいるよう。
それでものらりくらり過ごして自分のルーツを知る旅に出ようとした時養父の病を知ることになり…
養父母も代々続いた農場を自分の代で途切れさせたくない気持ちはあるし、義息子の意思を尊重したい思いもあるだろう。
そんな彼らの選んだ道は…
血が繋がっていなくても親子なんだなという当たり前の感想しか出てこないが、ラストシーンよかった。
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