のこのこのこっち

真珠湾攻撃ののこのこのこっちのレビュー・感想・評価

真珠湾攻撃(1943年製作の映画)
2.2
ほとんどトーランドが作ったらしいが、被写界深度とかカメラワークってとこにはあんま目が行かない。というか、ドキュメンタリーと思われるパートにそこは求められない。劇パートとけっこうシームレスな印象が強い。また、例えば宮司かな?韓国系の著名バイプレイヤー(フィリップ・アーン)が演じている。ぺーター・ローレがやってるわけでなし日本人に見えてしまうわけだが、当然プロパガンダ色しか見えてこないわけで。

素晴らしい点は、ハワイの当時の有り様というのが伝わってはくるところ。元々の知識とすれば昭和30年代頃だろうか?意図的にリゾート地として開発していった土地でそれまでは出稼ぎの地という印象ばかり強かったが当時日本人が最も多かったらしいことや、既に自然をアメリカとしても前面に出せるほどには綺麗なところだったとは窺い知れた(ただし、その点さえ現実を克明に伝えていたかは不明)。

これ、日本でのみフルでの上映がなされたようで北米仕様としては今もインターネット・アーカイブ辺りでしか観れないようだ。むしろ勘違いっぷりから日本でのがソフト化とかもしにくい印象ではあるのだが。まあ、観る必要はなかった。フォード関連潰しになったというだけだ。