ip

真珠湾攻撃のipのレビュー・感想・評価

真珠湾攻撃(1943年製作の映画)
4.0
戦時中の資料映像としては非常に重要なものだと思う。日本人は広島長崎の原爆被害者という意識があるだろうけど、真珠湾攻撃においては米国が奇襲の被害者であり、戦時の指令とはいえ日本が加害者であることもまた事実。

指令には背けないだとか、洗脳のごとく戦勝を信じていただとかの日本視点での資料ではなく、米国視点での資料に我々が触れられることが重要。
あちらさんの論調では、この奇襲を現地駐在は日本軍の行動のはずがないと発言したと伝え、それによって知っているのにしらを切ったと印象づけようとしている作り手の意図あり。僕は実際に知っていたのか本当に演習と信じていたのか知りたいところ。

大切なことは、歴史を過不足なく認識し、未来につなげることだ。今や同盟国である米国とこの開戦の責任や善悪で対立したり、罵ろうとすることは必要ではない。そのツールとして米国視点のこの映像こそ、(真に受けるかは別として)日本人が一度目にするべきものではなかろうか。
ip

ip