最初5分で主人公・きほちゃんの酷い現状を見せられるが、天使・馬場さんが出てきてからはずっと優しい世界が広がる。
天使は肉体を持ったら次の日には死んでしまう。
それでもきほちゃんの手を掴みたかったんだろうな。
ウェイトレス、マジシャン、中華料理屋さん、子供、みんなちょっと変だけどそれでも暖かい光を浴びて人をぬくもりを与えたり、与えられたりする。
プリンと野菜ジュースしか口にしてなかったきほちゃんが久々に口にする昔、家族で食べた麻婆豆腐。
人生で死ぬほど嫌なことがあっても
「どうせ死ぬなら明日にしな」
とそっと心の天使が自分を引き留めてくれるような映画だった。