両親の離婚によって家族の関係性に変化が起こり、それぞれの人間性が見えてくる様子を描いたコメディ。
タイトルからストーリーを想像することもできず、鑑賞中も｢？｣が度々頭に浮かんでいたので、見終わった後にいろいろと考える作品でした。
特に印象的だったのは、冒頭で母親が鏡の前で唇の皮を剥くシーン。
そんなところまで映像にするんだ！と驚いたし、リアリティを感じた。
後に子どもたちが起こす驚くような言動も、ストレスを逃がすための自分を守る行動だと感じたし、人間の無意識の言動を映画に落とし込んでいるのは監督の観察力の高さなんだろうなと思った。
若かりしジェシー・アイゼンバーグ（｢ソーシャル・ネットワーク｣｢グランド・イリュージョン｣など）も出演。後半に見えてくる彼の変化は、この作品の1つのポイントだと思います。
監督は｢マリッジ・ストーリー｣と同じ方で、
自身も両親の不仲や離婚を経験したそう。
両作とも離婚がテーマですが、視点や描き方が異なっていて、15年の年月で監督自身にも変化があったのか気になります！
