いとち

猫と私と、もう1人のネコのいとちのレビュー・感想・評価

猫と私と、もう1人のネコ(2024年製作の映画)
4.6
ヤングケアラーの女の子が主役。進路決定の目前で大好きな家族がバラバラになったり病気で倒れたりする中、保護猫の存在が主人公を救っていく。誰にでもいつ起こるかわからない話で、あの当時自分が同じ境遇になったら人生どうなったんだろうと思ったし、当事者に限らず対象は幅広く当て嵌まると思った。
病気、介護、離婚、金銭などの家庭問題や進路の問題などの突然やって来るその日に直面したときに備えて観ておくと良い映画。家族を選んで夢を諦めるか、その逆か、いくら自分が一人で頑張っても限界。救ってくれるのは家族だったり猫の存在だったり部活の子だったりネット上の周囲だったり。
人の命はなんのため、猫の命はなんのため、お互い救い救われ生きているのかなと思った。辛い気持ちをさらけ出し周囲を頼るのは悪いことでないと思わせてくれた。家族も戻ってきて観た後は清涼感すら感じた。
人気があって当日入れない人も多くいたのを現地で見たので上映期間の延長、またはもっと多くの映画館で上映されてほしい。潜在的にこのテーマの映画を観たいと思っている人は多いはず。
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