☆ コメディ

• #コメディ2020sZl
• #撮影NicolasBolduc
• #音楽JeffRusso
• #編集LisaRobison
• #衣装JoriWoodman

何がなんだか。

P.ディンクレイジとS.マクレーンというキャストだけで見てみたら、笑えないコメディでなんとも。
なんでアマプラの星が４つもついてるんだ。

大学で文化経済学とやらを教えているフィルは豪邸に住むことを夢見ている中年。自分のリアルターが開く内覧会に出かけるものの、現実は離婚２回、コミュニティカレッジのような大学で終身雇用の保障はおろか、専用駐車場さえもらえないカツカツの生活を送っている。
ある日、新聞広告でみた「7億円の家、条件次第で3千6百万円で売ります」という広告を見つける。
持ち主はアストリッドという独居老人（S.マクレーン）で、彼女の家の使用人部屋のようなところに彼女が死ぬまで同居することが条件らしい。彼女が亡くなればそのまま7億の家が彼のものになるわけ。
リアルターによると、アストリッドにはちゃんと介護人がいるため、介護が目的の条件ではないらしいうえ、すでに車いす生活で「その日」が来るのは近い様子。
積立拠出年金を解約し、車を売り、なんとか3千6百万円をかき集めるフィル。ところがいざ同居を始めると・・・

まず、アストリッドがこの条件を出す意味がわからない。
天涯孤独ではないし、地の果てに住んでいるわけでもないから、「彼ら」に頼めばよいのでは？
しかも、車椅子に乗っているシーンもあれば、しゃんしゃんとフィルの屋根裏部屋に上がってくる足腰もある。
そもそも、フィルが豪邸にこだわる理由も不明瞭なので、リアルター（M.ディロン）が言うように、まずはワンベッドルームマンションからスタートしたら？って思う。
経済学者なのに、自分の持ってる全財産を不動産にぶち込まないだろう！

アストリッドの「秘密」も配管工が来た時点で想像できるし、フィルがモテる設定、家族写真を壊す演出、カツラ、フィルのファンの女子大学院生など、なんだかよくわからない脚本に伏線回収がさっぱり。
一番笑えたのは、怪しいチャイナタウンの探偵（？）事務所にいるのが黒人のダニー・グローバーだった点のみ。
この探偵も、「身元調査」という仕事がまったく出来てなくて「はあ？」だったし。
まあ、いちばん「はあ？」だったのは、砂浜でのS.マクレーンの告白だが。いや、なんでそう思うの？ってのが全然納得できなかった。

最後はなんだかハッピーエンドにしてあったけど、いくら高級住宅でも不動産、売らない限り利益は出ないわけで、仕事も失ったフィルがこの先、5億円住宅の不動産税や保全費用をどうやって捻出していくのかが気がかり・・・

American Dreamer 2022年作品
5/10
ポール・デクター監督
ピーター・ディンクレイジ　シャーリー・マクレーン
ダニー・プディ　マット・ディロン　ダニー・グローヴァー
大学教授の主人公(ディンクレイジ)は豪邸に住むことを夢見る男だったが、
先立つものが無かった。
老い先短く身寄りの無い老婦人(マクレーン)が死ぬまで同居することを
条件に格安で物件を手に入れる。
しかし老婦人は元気で家族がいた。
ディンクレイジがプロデュースもするコメディ。マクレーンの存在から、
二人の掛け合いが楽しめるのかなと思ったら、さほど共演シーンは無い。
主人公にばかり焦点が当たって、金策やらストレスやらの話に終始して
広がりに乏しい。
マクレーンとのからみが少なくても、ラストでマクレーンがどんな
人物だったかをもう少し掘り下げるシーンがあっても良かったと思う。
またディンクレイジがプロデュースしているからか妙に主人公が
女性にもてる気が。