ヨーテボリ映画祭にて。

いきなり顔を血で塗られた老人のアップで始まり何かと思った…
その後男は死体で発見されて、虎に襲われて死んだと噂になる。

ホラーかミステリーになるのかと思ったが、補償を求める家族、妻も土地も失った農夫が慣れないレンガ工事の仕事で搾取されるなど意外と現実的な話がしばらく語られる。

虎ってよく比喩暗喩として登場するがここでは何をほのめかしていたか。なんでも考察にこじつけたい人は必死に考えるだろう。虎は本当にいるのか、襲ったのは本当に虎なのか。
背景にある貧困や搾取を思うと誰かが殺したのではないかと思わなくもないが、富を得るために犠牲になるor犠牲にする民間伝承と厳しい現実が混じった状況のように思う。

伝統と慣習、貧困・格差・搾取を描いたどちらかというと現実的で悲惨な映画に見えたが終盤は非現実的でシュールな面が出てきてよくわからなかった。

それを考えたりするほどハマらなかったな。