「死ぬほど美味い」 でも 「食べたら死ぬ」

「視力が衰え、聴力が衰え、セックスが出来なくなり青春が終わったとしても、空腹だけはずっと続くのだ。食欲こそ絶えぬ欲求なのだ。」

ブラジル映画祭で見ました。

[あらすじ]
幼馴染で月に1回開催している晩餐会に
偶然出会ったシェフを招待し、豪華な料理を振る舞ってもらう。
そのあまりにも美味しい料理に普段のしがらみを忘れ、旧友達はかつての友情を取り戻して行く。しかし1夜明けると、最後までおかわりをしていた彼らの内の1人が心臓発作で亡くなっていた…

死と料理は関係があるのか？彼らは食欲という誘惑に負けず晩餐会に行きたいという衝動を抑えられるのか？

[感想]
ブラジル映画って初めて見たんですけど、めっちゃ品のある画作りで見入っちゃいました。
シーンのテンションに合わせてのカメラワークが素晴らしく、おそらく人物をどこに配置するのかをしっかり計算してるのかなと。
じゃなきゃあのシリアスなシーンで普通チョコレート食ってるやつ手前に配置しないからね。彼らの能天気さとその中で1人だけ焦っている人物の対比として見事です。

ブラックコメディあり、サスペンスありで、約100分飽きずに見れました。

主役のダニエウ役の演技が素晴らしく、段々と覚悟がキマッていくラストの長尺の演説は鬼気迫る物でした。

そして何よりシェフのルシジオがめっちゃ怖い‼︎晩餐会のメンバーが会話に華を咲かせている間の目線とかマジで怖すぎる。どこ見てんだよあれ。

唯一不満があるならば、料理をもっとしっかり見せて欲しかったな〜。チラッと映ってすぐ食べるシーンにいっちゃうから全然料理見れないんですよね。今まで生きてきた中で最高の料理、ってのを僕もじっくり楽しみたかったですね。

何の気なしにフラッと見てみたんですけど、思わぬ発掘しちゃいました🤪

• #2024新作ミ

ブラジル映画祭