単に悪魔が暴れてパニック!なだけじゃない構成が良い。
低迷中の番組の状況や司会者の立場が展開に組み込まれていて、たった1回の放送にしっかりストーリー性があった。
徐々に徐々に不穏さが積み上げられて、まだかまだかと焦らされたところで最後には想像以上の爆発力。
テレビ番組なんだし結局ヤラセなんじゃないの?とこちらが疑うことも見越しての、オカルト否定派との対決形式なのも信憑性が増して良かった。そして遂にはスクリーンの外のこちらまで巻き込む展開にも。本物の悪魔だと見せつけてやれ!と気付いたら何故か応援している自分がいた。
取り憑かれた少女は数ある名作ホラーに勝るとも劣らないホラーアイコンとしての怖さと魅力があったし、わりと話の分かる悪魔というのも新鮮。
悪魔の力が強すぎて、良くも悪くも笑ってしまったのはある。