80点
オッペンハイマーをスルーする代わりにノーラン監督の長編デビュー作を視聴。それは単なる興味本位の“つきまとい(following)”から始まる、作家志望の男が退屈な日常から危険な非日常世界へと踏み入って行くことで破滅の一途を辿り始める戦慄の物語。一見飾り気がないように見えるモノクロ映像から醸し出されるリアルな緊張感。序盤から張り巡らされる罠に観る者もぐいぐいと引き込まれること請け合い。次作の「メメント」への布石となるような各場面の振り分け方も斬新すぎた。デビュー作からこのクオリティとは、やはりノーラン監督はただ者ではなかった🏆