みむさん

マラソン マンのみむさんのレビュー・感想・評価

マラソン マン(1976年製作の映画)
4.0
面白かった。タイトルからなんとなく予想するものとは違う。
元がフィクション小説らしいので、南米に潜んでる「白い天使」と呼ばれるドイツ人ゼルって、「死の天使」と呼ばれたナチスの人体実験医師メンゲレをモデルにした創作キャラクターか?と思ったらやっぱりそうらしい。

ニューヨークでの事件をきっかけに、ゼルがユダヤ人から奪ったダイヤをめぐるスリラーと化していく。

マラソンマンはダスティン・ホフマンが演じる主人公ベーブ。日々マラソンしてる学生。
彼が事件に巻き込まれていくのは偶然と家族の秘密が絡んでることから。

シンプルな話だったが背筋が凍る恐ろしさがあったな。

これはフィクションだけど、現代(といっても1970年代)のニューヨークにいてもおかしくないあの「残党」。
自分は知らなくても家族は絡んでいたかもしれないと思うと…。
単純に背後を常に気にしながら都会で生活をするのも恐ろしい。
あと、超有名な拷問(?)シーンはこれか!と。激痛が想像出来すぎて目を背けたわ。

「ブラジルから来た少年」でメンゲレを追い詰めるナチスハンターを演じたローレンス・オリヴィエが本作では正反対のゼル(≒メンゲレ)を演じているのも面白い。