微妙。
鬼の定義や成り立ちが、さほど怖くもなければ神秘的でもなく。
その設定が物語に生きていない印象を受けた。
「あまのじゃく」は、自分の気持ちを殺して、周りに合わせることを優先し、思っていることと逆のことを言う主人公の柊少年のことかもしれない。
ヒロインのツムギは鬼だけど「あまのじゃく」って感じではない。
思ったままをストレートに言う娘ってだけ。
自分勝手というより、母恋しさに視野が狭くなっている幼さにしか見えず、鬼らしさはない。
その2人の対比で物語を進めていくかと思いきや、むしろ目的に対しては寄り道ばかり。
恋心を育てる旅としても、及第点以下。
ラストの暗転のセリフで、オールオッケーに感じなくもないけども、そこまで忍耐強く待てるか?というとこれまた微妙。