ジョイ・ラック・クラブのAkiのレビュー・感想・評価

監督は『SMOKE』で知られるウェイン・ワン。後の『千年の祈り』のようなフィックス長回しは見当たらないが、ショットや照明の弱さを感じてしまうし、エモに訴えようとする演出の大仰さが気になるし、説明的なナレーションがウザく画で全てを語ろうとしていない点において映画というものを信じていないように思われる。というわけで映画としちゃちょい微妙なんだけど、水準は満たしてるし、題材はベルイマンの『秋のソナタ』にも通ずる「母と娘の相克」という内容で個人的にも好みだった。女性の方には是非とも見てほしい。