アトミ

スクワームのアトミのネタバレレビュー・内容・結末

スクワーム(1976年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

60点

1975年セプテンバー29日。
ジョージア州の沿岸で発生した激しい雷雨は送電線を切り、数十万ボルトの電流を地中へ流した(わちゃわちゃするゴカイ達)。

翌朝。
海辺の小さな町フライクリーク。
台風一過的フェーン現象により、暑い1日になりそうだった。

町に住むジェリーは彼氏のミックを自宅へ呼び、休日を過ごす。
が、嵐による停電&断水。

とりあえずジェリーはゴカイ養殖業を営む隣人ウィリーの息子ロジャーにトラックを借り、ミックを迎えに行く。
その帰りに、氷を買う(母のお使い)ために町へ。
ミックは時間つぶしに近くの喫茶店へ入り、チョコレートソーダを注文。
飲もうとすると中にゴカイが!
と、思ったらゴカイは消えた。
が、ご立腹のミックは「新参者に嫌がらせか?」とか文句言ってると、「言いがかりはやめろ!帰れ!」と町人に言われてしまう。


なんやかんやでジェリー宅に到着。
ジェリーは氷を冷蔵庫に入れ、ミックを連れてビーズリーさん宅へ骨董品を見に行こうとした所にロジャーが現れる。
トラックの荷台にあった箱(ゴカイ10万匹入り)が空っぽになってる!とカンカン。
が、ウィリーはロジャーの責任だと叱りつけた。
とりあえずジェリーは詫びを入れ、ミックとビーズリーさん宅へ。
が、ビーズリーさんが留守。
探していると、庭で白骨死体を発見!
2人は保安官(町でミックに「帰れ!」と言った男)を呼ぶ。
が、白骨死体が消えた。
また人をおちょくったとブチ切れ保安官はミックに「町から出ていけ!」と言って去った。


ジェリー宅。
ジェリーは妹からクイグリーの店にビーズリーさんは入り浸りだと聞き、2人は店へが、やっぱりいない。
ロジャーが酒を飲んでいたので、2人はランチの後で皆で釣りに行こうと誘った。


ジェリー宅で2人はランチ。
ミックはツナサンドとミルクをいただこうとして、町での「チョコレートソーダinゴカイ事件」を思い出し、ジェリーに話した。
そして自分が喫茶店へ行かずにトラックで待っていればゴカイも盗まれなかったかもと、責任を感じていた。

2人は駐車してあるトラックへ行き、中を調べた。
と、荷台の中に白骨が!
ウィリーがやって来たのでとりあえず2人は隠れた。

ウィリーはトラックの荷台に新たな箱を積み込み、扉を閉めた。
保安官に白骨のことを通報した所で、どうせ信じてもらえないので、とりあえず2人はロジャーと待ち合わせの池へ向かった。

3人はボートに乗り、釣りポイントへ(下水が流れ込むような池)。
ジェリーは針にゴカイをつける。
と、ミックがゴカイに腕を噛まれてしまい、まあまあなケガをする。
と、ロジャーが小さい時、土の中にいるゴカイを地上に出すために電流を流したところ、出てきたゴカイに指を食いちぎられたというエピソードトークを始め、左手親指(先がない)を見せた。
ここで「ゴカイに電気を浴びせると凶暴化する」という事がわかる。
オープニングの「ゴカイわちゃわちゃシーン」は「凶暴化を表現」してたんだなとわかる。が、わかりにくいわ!
苦しんでるんだと思ってたわ。


てか、とりあえず。
ミックは「腕の治療のために帰ると見せかけて、このスキにトラックの白骨を調べる作戦」を実行(ボートにキモイロジャーと2人きりになるため、乗り気じゃないジェリー)。

ミックはトラック荷台の白骨頭蓋骨を取り、外に出る。と妹が面白そうだと着いてくる。

一方。
釣りをするジェリーはロジャーにジロジロ見られていた。
そしてどんどん距離を詰めてくるロジャーはジェリーに無理矢理キスしようとする。
ジェリーはロジャーを突き飛ばす。
と、倒れたロジャーの顔にゴカイが食いつき、皮膚の中へ入り込んで行く。
2人は池に落ち(めっちゃ浅い)、ロジャーはゴカイに食われたまま走って森へ逃げていった。

ミックと妹は歯医者へ行くが休み。
中へ忍び込み、「前歯が3本無いレントゲン写真」を探した。
なんと白骨はビーズリーだった。


その頃。
自宅へ戻ったジェリーはシャワーを浴びようとバスタブで蛇口をひねる。
と、シャワーの穴からゴカイが!(が、ジェリーが振り返るとゴカイは「ヒュイっ」と引っ込んでしまう)

ジェリー宅へ戻ってきたミックと妹。
ジェリーはロジャーの話をし、ミックはビーズリーの話をする。
ジェリーとミックは車でロジャーを探しに、養殖場へ。
と、ミックはトラックでゴカイに食われ死んでるウィリーを発見!
2人は逃げ、保安官の元へ。
レストランでスパゲッティを食べてる保安官に2人は必死にゴカイの話をする(カレー食べてる人にウンコの話する的な)。
当然2人は追い払われる。

2人はビーズリー宅へ。
貯水庫の中を調べようとしたが、「何かやな感じ」がして止める。
とりあえずビーズリーの白骨をトラックに隠し、ジェリーを驚かせようとドッキリをしかけていたのはロジャーだとわかる。

ジェリー宅へ。
とりあえず皆でディナー。
何も知らない母は「ロジャーも呼んできなさいな。」と言ったが、ジェリーは「忙しいみたいよ。」と誤魔化して、食事を始めた。
と、庭の大木がいきなり倒れ、屋根をぶち破った。
幸い皆にケガは無し。
庭に出て、根っこを見てみると、大量のゴカイ。
焼き払うためにガソリンを取りに行こうとした所、ゴカイらは一瞬にして消えた。

ミックは「何か」がゴカイを操作しているようだと考えた。例えば電気。
切れた送電線が地下に電気を流し、湿った土を媒体にゴカイを操っているんだ!そして「光」が当たると素早く逃げる!と、見事な推理。

とりあえずバリケードを作るための板を取りに壊れた精米所へ向かうミック。
板を集め、戻ろうとしたところをロジャーに襲われ、谷へ落下。足をくじく。
板を頭にぶつけられミックは気を失う。

その頃。
妹がバスタブにお湯をためるため、蛇口をひねり放置(断水が解除されたかもと期待を込めて)。
したためバスタブは大量のゴカイでタプタプ。
水が出たんだ!と嬉しい妹はバスルームへ。
もちろんスクワームスクリーム。

その頃。
気がついたミック。
周りはゴカイだらけになっていた。
上着でたいまつを作り、脱出。

その頃。
町は大量ゴカイに襲われていた。

その頃。
ジェリー宅の床にも一面のゴカイ。
&ロジャーが現れ、ジェリーは捕まってしまう。
天井の穴から降り注ぐゴカイが母親を襲う。

そんな中。
聖火ランナー的にジェリー宅へ戻ってきたミック。
そこらじゅうから湧き出るゴカイ。母は既に食われてしまっていた。
ミックは2階へ上がり、ジェリーを探す。
屋根裏から歌が聴こえる。
上がろうとすると、ロジャーが襲ってきた!
ミックは1階の「ゴカイの海」にロジャーを蹴り飛ばす。
ロジャーはゴカイに食われる。
ミックはジェリーを助け出し、窓から脱出しようとする。
と、「ゴカイと一体化したロジャー」が這ってきてミックに噛み付いた。
ミックは懐中電灯でロジャーをぶち殺し、木の枝へ脱出。


朝。
ゴカイは消えていた。
電気工事が終わったと作業員が伝えにやって来た。
妹はとっさに箱の中に隠れ、助かっていた。






というお話。
保安官に信じて貰えず、自分達(カップル)で事件の真相を探って行く感じは「悪魔の墓場」をちょっと思い出すかな。

ロジャーのキモさは良いし、大量のゴカイも良いし、強引な設定(電気がゴカイを操る)も別に嫌いじゃし、ロジャーとゴカイのフュージョンも素敵。
が、ゴカイが見つからないように隠れるってのはやりすぎというか、覚めちゃうというか残念な設定だね。
アトミ

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