佐藤真特集@横浜シネマリン
うまく説明できないが正直に言えば、花子が畳の上に食べ物を擦り付けることへの微かな生理的嫌悪感と、花子がキャンバスの上に絵の具を立体的に塗り重ねていくことの動かしがたい魅力、その二つが、自分の感情の中でほとんど同じ抽斗に入っているんじゃないかと思えた、つまり花子の父親の泰信のように畳に食べ物を並べるなんて汚らしいというリアクションと、母親の知左のようにそれを写真におさめておきたいと思う気持ちが同じところからやってきている
この家の中で?この距離で口論をしている家族を部屋の中で撮っているのか?というかこんなタイミングでもカメラ回すのか、という驚きもある、でも不思議と対象を侵害している感じはしない(これは単なるこちらの主観であるけども)