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死刑執行人もまた死すのabdmのレビュー・感想・評価

死刑執行人もまた死す(1943年製作の映画)
3.0
捕まえた重罪人(ナチにとっての)を人知れぬ道まで連行しそこで拘束を解き、「お前は自由だ」と言いその人は当然のように頭の上に「?」を浮かばせつつも自由を歓喜し逃げるように走り去る。
そしてある程度離れたところからゆっくり銃口を向け背中に何発か弾を打ち込む、という処刑法は実際にあったらしい。
『アポカリプト』でもそういえばそんなシーンあったなぁ。残酷だ。
他にも本で読んだような恐ろしい出来事であったり当時の地下組織の実態を映像で観ることができ、ストーリーであったり凄演出によるサスペンスである以前に教養として楽しめた。
しかも戦時中に作られた映画だからね。
ラストのNOT(諦めない)の文字がデカデカと出てきたところでより実感が湧く。
フリッツラングがどれほどナチを憎んでいたかが十分伝わる。ナチ側の奴らがバカっぽく描かれていたのは最高だった。
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