死刑執行人もまた死すの作品情報・感想・評価

「死刑執行人もまた死す」に投稿された感想・評価

フリッツ・ラングの情熱が色んな意味で迸る映画だった

音楽のほとんどない真摯な作りに影の使い方や尋問のカットバック等に見られる安定の巧みな演出にと巨匠らしい手腕を随所で感じたものの、今回は戦時中のナチス批判ということもありテーマやストーリー、メッセージに引っ張られ過ぎた感も多分にして他の作品と比べて映像の力が弱めだったのは残念だった

でも前述のように戦時中にこんなナチスの崩壊を願うような作品を世に出す度胸は天晴れだし、ドイツ人のラングがこんなことをしたということで一層凄い試みだと唸る
反ナチ映画でゲシュタポを騙すという点で同主題のルビッチの『生きるべきか死ぬべきか』よりも、圧倒的に面白い。さすがフリッツ・ラングといったところである。
全体的にフリッツ・ラングの作品としては演出、脚本共に生真面目さが祟ってか然程展開がパッとせず観ているうちに退屈してしまう箇所があった。

もちろん秀逸な演出は随所にあるし見所も多いのだが、どこかシナリオ面に引きずられている印象がありそこだけ残念。よく練られた脚本だとは思うけど。

特にロケーションの素晴らしさが際立っていて、かのドイツ表現主義の映像がハリウッド映画と奇跡的に融合したような素晴らしさだった。
marina

marinaの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

裏切り者が嵌められてスッキリ、かと思いきゃ結局人質もみんな殺されてしまって悲しい。
そもそも裏切りとはいえど彼なりに切迫した思いでスパイをやっていたのだろうし、暗殺者のせいですでにたくさんの人が殺されていたのだし…支配下のチェコ民の想いやナチスの残虐性に色々考えさせられる。
父も暗殺者も守るために婚約者さえ欺くマーシャが勇敢でかっこよかった。
ヤンがすべて分かってくれますように。
☆☆☆★★★

三百人劇場
kedama

kedamaの感想・評価

4.8

このレビューはネタバレを含みます

実在の事件を元に撮られた反ナチ映画。

冒頭からずっと緊張感がありかなり引き込まれた…。

撮られた時代を考えるとラストの「not the end」の重みが…。
ナチス高官ハイドリッヒ暗殺事件をヒントに、暗殺事件とその犯人逮捕のために翻弄され蹂躙されながらも捜査の手を"真犯人"へと導いていくプラハの人々の姿を描いた一作。
反ナチズムを掲げた一作であるが故に不条理とも取れる捜査手法が取られ、ほとんど気紛れに、しかもそうとは知らずに暗殺者を助けたマーシャが追い詰められ、家族の命まで危うくしてしまう辺りの緊張感は、多少終盤にまごつく印象を感じさせるものの絶品の領域。
ただ、マーシャの婚約者が、色んな意味で都合よく使われ過ぎてる印象がなきにしもあらずなのが残念。とはいえ、秘密に対する重圧や攻防、駆け引きなどが実にスリリングな一作。
びーち

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4.2
ナチス・ドイツ占領下チェコスロバキアはプラハにおけるゲシュタポとレジスタンス組織の攻防を描いたサスペンス。影を巧みに用いた緊迫感溢れる映像、見事な結末。フリッツ・ラングの手による反ナチ映画の傑作。
K

Kの感想・評価

4.0
フリッツ・ラング最高!それにしても白黒の眩惑するような美しさよ。
相変わらずのフリッツラング
今まで見たのより長ったるしいが、
サスペンスとしてはやはり濃厚
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