死刑執行人もまた死すの作品情報・感想・評価

「死刑執行人もまた死す」に投稿された感想・評価

DKeita

DKeitaの感想・評価

4.5
傑作。面白い。少し尺が気になるが。ラングはアメリカに避難して良かった。

ノットジエンド〜
pika

pikaの感想・評価

5.0
1942年にドイツ人のラングが今作を作ったってのは凄いことだし、プロパガンダ的ではあるけれども占領された視点からとは言え虐殺されてばかりの悲惨なドラマではなく、メインたるところはチェコスロバキア人の民族意識や不屈の魂ってところがとにかく素晴らしくてワンワン泣いた。

史実がどうこうとか説得力がどうこうとかも余所に置いておき、強烈なメッセージ性や意図すら呑み込んでしまうサスペンスとしての娯楽性や巧みなるドラマ展開がめちゃくちゃ面白い。完膚なき着地で終わらないところも素晴らしい。
途中何度も長いなぁとダレるところはあるけど、終わってしまうとなんて無駄のない洗練されたドラマであろうかと讃えるレベルの完成度だった。

店屋の女主人や詩の朗読、高らかに歌い上げる歌声まで、涙腺刺激されっぱなしで胸が熱くなる。
恨めしくなるほど有能なゲシュタポの警部や「家族や恋人さえ誰のことも信用するな」という父の言葉が戦時下の絶望的な空気をこれでもかと漂わせているところにキャラクター一人一人が秘めたる決意をし、無言の結束力にて集う民衆のパワーがラストのカタルシスに繋がり心の底から感動した。素晴らしすぎる!!

夢中になってかぶり付いたとは言えず集中力は散漫気味だったけどこの激アツなドラマは問答なしに最高!
紗也

紗也の感想・評価

3.2
第二次大戦中のチェコで起きたナチ高官の暗殺事件を下敷きに、そっから一年も経たない戦争の最中に撮られたプロパガンダ映画。同事件を扱った『HHhH (プラハ、1942年) 』を読んでいたため、前提知識高いぜ余裕だぜとタカをくくっていたら、何と歴史ドキュメンタリー要素は無い、ほぼオリジナルのサスペンス。暗殺シーンすら描かないストイック振りに対して、ナチ側の追い込みは想像力を掻き立てる描写で、実はプロパガンダにかこつけて撮りたいサスペンス撮っただけのようにすら思えた。アメリカ亡命したユダヤ人監督が撮っているのに、クリエイター魂優先ってのはある意味すごい。展開が読めなかったせいで2時間ちょいみっちり面白でした。
のん

のんの感想・評価

3.3

死刑執行人と呼ばれたナチス高官ハイドリッヒ暗殺事件をヒントに、ドイツ軍占領下のチェコ、プラハでゲシュタポ司令官を暗殺した犯人(レジスタンスの医師)と、暗殺犯人を守る市民達、その為ゲシュタポに殺されてゆく人々…。
力作といった感じでところどころ影を上手く使った表現がモダンでびっくり。あくまでところどころなんだけど。

社会派作品は考えちゃいますね。
この映画が製作された頃とは歴史認識も変わってるし、見てて辛いものがあります。
結局レジスタンス運動も全体主義なわけで…そこらへんの強制力も描いてるのはさすがだけど辛いなぁ。
Abuku

Abukuの感想・評価

4.1
反ナチ映画の傑作として謳われているが、サスペンス要素がふんだんで気負わなくても十分に楽しめる傑作。映像と展開の妙で2時間を長く感じさせない。とはいえ史実に基づいているためエンディングの「not the end」の通りめでたしめでたしとはいかない。そのためサスペンスとしてのフラストレーションは多少感じるかもしれない。あとナチよりもチャカの印象が強いのは反ナチ映画としてはどうなのだろう。
じゅんP

じゅんPの感想・評価

4.2
プロパガンダ的な側面は否めないけど、ユーモアを交えて映画の力で誇りを取り戻さんとする意志の強さをひしひしと感じた。

ただそれ以上に、流麗な物語の転がし方に陶酔。
サスペンスとして、会話劇として、めちゃくちゃ引き込まれる。
ガク

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3.9
初のフリッツラング作品。
内容が濃い、大人の映画。
チェコ人側のキャラクターはそれぞれ勇敢さ、賢明さ、素養の深さなどを表してたと思う。当時のチェコの人々にとってこんなに誇らしい映画はなかったはず。
《ハイドリヒを撃て!》
《暁の7人》などハイドリヒ暗殺事件の『エンスラポイド作戦』をフリッツ・ラングが描いた作品。

《ハイドリヒを撃て!》
《暁の7人》とは異なり銃撃戦や暗殺シーンもなく10分程してハイドリヒはいつの間にか暗殺されてます。
また、ストーリーも異なり『エンスラポイド作戦』を基にフリッツ・ラング独自の思想、脚色で創られてるようです。

ラング独特の画も良く、また、完全版約130分ほぼ途切れることなくセリフも多く、心理戦、頭脳戦、伏線も巧くとり入れ、スリリングな展開でテンポ良く続き、サスペンス色の強い作品。
十分見応えありでした。(ちょっと疲れたかな…いい意味で)

これはこれでおもしろい。
フリッツ・ラングの情熱が色んな意味で迸る映画だった

音楽のほとんどない真摯な作りに影の使い方や尋問のカットバック等に見られる安定の巧みな演出にと巨匠らしい手腕を随所で感じたものの、今回は戦時中のナチス批判ということもありテーマやストーリー、メッセージに引っ張られ過ぎた感も多分にして他の作品と比べて映像の力が弱めだったのは残念だった

でも前述のように戦時中にこんなナチスの崩壊を願うような作品を世に出す度胸は天晴れだし、ドイツ人のラングがこんなことをしたということで一層凄い試みだと唸る
反ナチ映画でゲシュタポを騙すという点で同主題のルビッチの『生きるべきか死ぬべきか』よりも、圧倒的に面白い。さすがフリッツ・ラングといったところである。
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