死刑執行人もまた死すの作品情報・感想・評価

「死刑執行人もまた死す」に投稿された感想・評価

chima

chimaの感想・評価

4.0
2018/8/11@ シネマヴェーラ フリッツ・ラング監督特集
いつ捕まるかもわからない、いつ処刑されるかもわからない恐怖の連続。
ナチス・ドイツ占領下のチェコスロバキアが舞台。
ラインハルト・ハイドリヒって知ってます?
ヒトラーやヒムラーと同じくナチス・ドイツの超有名人でタイトルにもなってる死刑執行人と呼ばれた男です。
(私は知りませんでしたけど^^;)

1942年に実際にチェコで起きた このラインハルト・ハイドリヒの暗殺事件をモチーフに、犯人探しに躍起になるゲシュタポと犯人をかくまうために団結したチェコ市民や地下組織の戦いを描いたサスペンス作品。

この映画って1943年に公開されてるんです。事件の翌年ですよ!
この時は まだ戦争の真っ最中だし、今でこそ明らかになってますが事件の真相なんて分かるはずもないですよね。まぁしょうがないんですけど、そのあたりはフィクションにはなっちゃうんですけどね。それでもドキハラ感やスカッと感もあって楽しかった~。

あとナチスの非道っぷりや市民の団結っぷりには、アメリカの戦争プロパガンダ的な思惑も見え隠れしてたと言えばしてましたけど……^^;

そうそう、映画のラストって「終」とか「Fin」とか文字が出るじゃないですか。
この映画のラストはちょっと違うんですよ。公開時期を考えてみると なるほど そういうことねってなりますよん♪
yusuke

yusukeの感想・評価

4.0
追うものと追われるものの攻防や裏切り、サスペンスやアクションなど映画としての面白要素が分かりやすくエンターテインメントとして配されていた。
ナチスのゲシュタポVSレジスタンスの攻防。チェコを舞台にナチスの副総督ハイドリヒが暗殺されたエンスラポイド作戦から着想を得たサスペンス映画。

前半は1人の少女からの視点で感情移入しやすかったが途中から俯瞰的な視点に移行して少し置いてきぼりにされたような感覚になった。
終盤の展開は胸アツ。

NOT THE END
43年の映画だしな〜と思ってみたのだが、映画として普通に面白い。
最後のNOT THE ENDに集約されますね。
シネマヴェーラ渋谷「フリッツ・ラング監督特集」で鑑賞。観客の平均年齢はかな〜り高かったです。笑

第二次大戦下のプラハで実際におこった、ナチスのハイドリヒ副総督暗殺事件を題材としたサスペンス。チェコスロバキアの地下組織と、ナチスのゲシュタポ(秘密警察)との虚々実々のかけひきを描いている。

といっても、暗殺事件そのものは描かれず、事件後、その実行犯をプラハの地下組織がいかに匿うか、チェコの人々がいかに誇り高くナチスに抵抗したか、というあたりが主題になっている。

この映画が作られたのは事件の翌年。つまり戦時中。したがって反ナチスのプロバガンダ色はかなり強い。

この作品はまず長い(135分)。したがって、誰にでもオススメできる、いま見てもめちゃくちゃ面白い映画だ、とはお世辞にも言えない。そういう意味では「メトロポリス」や「M」よりは一段も二段も落ちると個人的には思う。ただ、映画史的にいうとやはり、これは傑作の部類なのかなあ。
kyoko

kyokoの感想・評価

3.9
1942年チェコで起きたハイドリヒ暗殺事件「エンスラポイド作戦」をめぐる、ナチスドイツとレジスタンス組織との攻防を描いた作品。
もっとごりごりのプロパガンダ映画かと思いきや(ま、そうなんだけど)、ドキドキのサスペンスが楽しめる娯楽作品だった。
作られたのが事件からたった1年後ってのがおどろき(でも公開は44年後)。

無差別に逮捕された男たちやマーシャの父がうたう詩は気高く感動的。
はじめは父親の処刑を阻止すべくなりふり構わず暗殺犯スヴォボダに自首を迫る彼女だったが、終盤になるにつれて変わっていく凛としたまなざしがほんとに美しかった。ゲシュタポやドイツ警察に一芝居うつときの棒読みがかわいすぎる。

それに対して、ナチス側のキャラが無気味or矮小で、ハイドリヒのマンガみたいなドS顔とか、取り調べのねちっこいいたぶり方とか、わざと修羅場にさせるとか、痛そうなニキビとか(笑)こいつら1ミリもかっこよくするもんか!という制作陣の荒い鼻息が聞こえてきそう。

でもナチズムの残酷さの裏には、目的のためには手段を選ばない群衆の怖さがある。結末にふと恐怖を感じたところに「NOT THE END」の文字がざらりとした。
ラングがものすごい力を入れて作ったような気がする力作にして大傑作。脚本も演出も撮影もすごくて、ため息。

「フリッツ・ラング監督特集」@シネマヴェーラ渋谷
cap

capの感想・評価

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憎っきゲジュダポにレジスタンスはどのような復讐をするのかと思ったら、みんなで嘘の証言をするって人としてどうなの…。冤罪だし…。300頁!の脚本を200頁に圧縮して映画化。ゆえにボリュームいっぱいで目まぐるしくゲップ感あり。やはり映像で人物を語るの上手い。言葉で語らず。
「ハイドリヒを撃て!」を思い出した。
この作品も、あの映画に影響を与えたのではないかな?と思いつつの鑑賞でした。

最初はたまたま目撃してしまったが故に、巻き込まれて行ったのが、段々と闘う意識に変わっていく過程もとても巧い。
ただ、「闘うか、死ぬか」の2択しかないのが、あの時代だったんだなぁ…と思うと、胸が詰まる。

プラハ市民たちの勇気は、今の私たちも持つ事が出来るのだろうか?
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