死刑執行人もまた死すの作品情報・感想・評価

「死刑執行人もまた死す」に投稿された感想・評価

反ナチスのプロパガンダ映画なのだけど、サスペンスとして普通に面白い所がさすが。

民衆や大衆心理の恐ろしさを描いた作品でもあり、そういう点はMと似てる。
サスペンスフルだが、テンポがゆるく正直かったるい。
ドイツ語のジョークで簡単に釣られる件はズッコケた。
サスペンスすごい。スヴォボダとマーシャたちがギリギリのところでゲシュタポの上手をとってその捜査をかわし続けるのが絶妙。彼女の婚約者の存在も絡み、エンタメ性充分。それでも結局ノヴォトニーは救えない……

ゲシュタポの刑事や取調官が濃い。凶暴な悪役っぷりが見事

裏切者チャカの最期は実に哀れ。誰も見ていない夜の街の片隅で背後から射殺される

スヴォボダがどうやってチャカを陥れるよう市民たちに工作したのかはちょっと気になる

冷徹な雰囲気の演出がぴったり。自由への闘いの意志が静かに謳い上げられる
くずみ

くずみの感想・評価

4.0
実際の暗殺事件をもとに作られた作品。反ナチスのプロパガンダを超えて、普遍的な恐怖を描く。権力を濫用する国家、異物を排除する群衆。
その中で、収容所でも人間らしさを保とうとする人々、とりわけヒロイン父の言葉は胸に染みる。
サスペンス的な省略と繋ぎも上手い。
chima

chimaの感想・評価

4.0
2018/8/11@ シネマヴェーラ フリッツ・ラング監督特集
いつ捕まるかもわからない、いつ処刑されるかもわからない恐怖の連続。
ナチス・ドイツ占領下のチェコスロバキアが舞台。
ラインハルト・ハイドリヒって知ってます?
ヒトラーやヒムラーと同じくナチス・ドイツの超有名人でタイトルにもなってる死刑執行人と呼ばれた男です。
(私は知りませんでしたけど^^;)

1942年に実際にチェコで起きた このラインハルト・ハイドリヒの暗殺事件をモチーフに、犯人探しに躍起になるゲシュタポと犯人をかくまうために団結したチェコ市民や地下組織の戦いを描いたサスペンス作品。

この映画って1943年に公開されてるんです。事件の翌年ですよ!
この時は まだ戦争の真っ最中だし、今でこそ明らかになってますが事件の真相なんて分かるはずもないですよね。まぁしょうがないんですけど、そのあたりはフィクションにはなっちゃうんですけどね。それでもドキハラ感やスカッと感もあって楽しかった~。

あとナチスの非道っぷりや市民の団結っぷりには、アメリカの戦争プロパガンダ的な思惑も見え隠れしてたと言えばしてましたけど……^^;

そうそう、映画のラストって「終」とか「Fin」とか文字が出るじゃないですか。
この映画のラストはちょっと違うんですよ。公開時期を考えてみると なるほど そういうことねってなりますよん♪
yusuke

yusukeの感想・評価

4.0
追うものと追われるものの攻防や裏切り、サスペンスやアクションなど映画としての面白要素が分かりやすくエンターテインメントとして配されていた。
ナチスのゲシュタポVSレジスタンスの攻防。チェコを舞台にナチスの副総督ハイドリヒが暗殺されたエンスラポイド作戦から着想を得たサスペンス映画。

前半は1人の少女からの視点で感情移入しやすかったが途中から俯瞰的な視点に移行して少し置いてきぼりにされたような感覚になった。
終盤の展開は胸アツ。

NOT THE END
43年の映画だしな〜と思ってみたのだが、映画として普通に面白い。
最後のNOT THE ENDに集約されますね。
シネマヴェーラ渋谷「フリッツ・ラング監督特集」で鑑賞。観客の平均年齢はかな〜り高かったです。笑

第二次大戦下のプラハで実際におこった、ナチスのハイドリヒ副総督暗殺事件を題材としたサスペンス。チェコスロバキアの地下組織と、ナチスのゲシュタポ(秘密警察)との虚々実々のかけひきを描いている。

といっても、暗殺事件そのものは描かれず、事件後、その実行犯をプラハの地下組織がいかに匿うか、チェコの人々がいかに誇り高くナチスに抵抗したか、というあたりが主題になっている。

この映画が作られたのは事件の翌年。つまり戦時中。したがって反ナチスのプロバガンダ色はかなり強い。

この作品はまず長い(135分)。したがって、誰にでもオススメできる、いま見てもめちゃくちゃ面白い映画だ、とはお世辞にも言えない。そういう意味では「メトロポリス」や「M」よりは一段も二段も落ちると個人的には思う。ただ、映画史的にいうとやはり、これは傑作の部類なのかなあ。
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