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シャイニングのmatsushiのレビュー・感想・評価

シャイニング(1980年製作の映画)
3.8
やっとのことで鑑賞。
一言で言って、スタンリーキューブリック監督とジャックニコルソンだったからこそ名作になった映画だと思う。
キューブリック監督の線対称の映像技術に、多用される不協和音による不穏な雰囲気、登場人物の背後にカメラを置く不気味で緊張感を増幅させる長回しがかなり印象的。そして、何と言ってもジャックニコルソンの表情。本当にやばいという言葉でしか表せない。作品の前半と後半の表情を是非見比べてほしい。同一人物とは思えない。

ストーリー的には気をおかしくした男が超自然的なものに唆されて家族惨殺を試みるという単純なもので、それで持って、なぜ途中で犬の着ぐるみとスーツの霊が出てくるのか、シャイニングとは詳しくはなんなのか、霊的現象は果たして必要だったのか、ラストの写真の意味はなんなのかなどなど疑問点がたくさん出るので、映画に興味ない人とか、映画をただ見て終わりの人はなんだこの映画意味わかんねぇで終わると思う。

よくよく調べて見ると、原作では出てきた霊的なものが誰なのかや、シャイニングについて詳細に語られているらしい。それを見たら、全て納得できたので見た後そういうのを自分で調べた方が納得するかと思います。

自分で疑問に思ったことについて説を唱えるのもスタンリーキューブリックの作品を見るにあたっての醍醐味かと。
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