クロイヌ6号

シャイニングのクロイヌ6号のレビュー・感想・評価

シャイニング(1980年製作の映画)
3.5
ドクタースリープの為に予習として恥ずかしいながら初めて今作を観ました!

まず始まりからもう、不穏
長々と舞台のホテルまでの道の風景映像が流れ、そこにプラス奇妙でこちらの不安を煽るようなBGMが流れるオープニング
ここでいきなり僕は惹き付けられました

次に家族三人だけでだだっ広いホテルを過ごすと言う状況の画があまりにも寂しげで寒々しくこれもまた観てるこちらの不安を煽ります
人里離れてるホテルで更に季節は冬と言うこともあってのせいでもあると思いますが
他にもシンメトリーな画の数々
離れたとこから取った迷路
双子が佇む廊下
一人で仕事をする父親がいるだだっ広い部屋などなど
これらの他にもあるシンメトリーな画がまた不穏な雰囲気を盛り上げ、こちらの不安を煽ります

不穏な雰囲気に不安を煽る要素の数々
これらがホラー映画としていい味を出していると感じました

それらに加えて俳優さん達の演技により更に素晴らしいモノになっているなと思いました!
まずはお母さんの役を演じた女優さんの顔なんとも言えない顔で怖いww!
そして、この人触れない訳にはいかないでしょ・・・ジャック・ニコルソン!
あの人の鬼気迫る演技はスゴかったですね!
とにかく怖い!
有名なオノで扉を壊しその間から顔を覗かせるシーンなど
他にも色々怖い演技を見せてくれました!
雰囲気、画、俳優の演技
これらで映画としてスゴく楽しませて貰ったのですが・・・
この映画
個人的に大きく残念に思ったことがありまして・・・
それがストーリーがよく分からないと言うところです
ストーリーを読み解くのが難しいとは聞いていましたが・・・
本当によく分からない!

例えばジャック・ニコルソンが演じる父親はいつから狂っていたのか
何がきっかけ狂ったのか分かりづらかったり
更にラストにあるものが映しだされるので混乱します
他にもタイトルのシャイニングとは結局、何だったのか
息子の超能力とはいったいどう言ったモノだったのかが分からなかったり(霊が見えること?テレパシー?それとも予知夢??)
呪われたホテルの呪いの正体は何だったのか
幽霊達の目的は何だったのか
分からないことが多すぎるんです!
それのせいか
最後まで観た後、消化不良でモヤモヤした気持ちになりました
他にも残念に思ったところがあるんですが・・・
これは自分が悪いと言うか
有名過ぎるからのせいと言うか
有名過ぎるからこそ観たことあるシーンが多くて新鮮味がなかったことです・・・
特にエレベーターのドアの隙間から大量に出てくる血
上にも書いた双子が佇む廊下
壊れた扉の隙間から覗かす顔
これら3つは
この映画を知らない人でも知っている方は多いかと思われます
自分もこの3つは何度か見たことはあります
これが全く知らない状態で観れば素直に驚いたり、怖がったり出来たかもしれません
残念です・・・
後は有名な映画だったので期待し過ぎたのかもしれませんね…

良いところもたくさんあって良かったのですが
それと同等に分かりづらさが目立つ映画だったなと思いました
(意味がわからない=面白くないと言う訳ではないんですがね…よく分からな過ぎるんですよ…w)

ここまで色々言いましたが
映像的にシンメトリーな画は拘りが凄いし良かったですし
ちゃんとした形で上の3つのシーンを見れて良かったですし
ジャック・ニコルソンの狂った演技は堪能出来たし
奥さんの顔は怖かったしw
息子役の子は可愛いしw
まぁまぁ、楽しむことが出来ました

映画好きとしては一度は観なきゃなとは思ってたので
この映画をようやく観れて良かったと思います
まだ観てない方は
一度は観ても良いと思います
オススメです!
クロイヌ6号

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