さしみ

ヤング・ウーマン・アンド・シーのさしみのレビュー・感想・評価

4.5
「私を絶対海から引き上げないと約束して。」

1920年代、女性で初めて英仏海峡の横断に成功したアメリカ人の水泳選手トゥルーディ・イーダリーの驚くべき実話を基に描いた物語です。
子供の頃に患った麻疹が原因で難聴というハンディを背負いながら泳ぐ事に魅せられて姉や母親のサポートで才能が開花していきます……

当時のアメリカは完全な男性優位社会でプールも基本女性は別にされている上、スポーツ選手自体男性しかいない時代に女性の水泳チームを作る事の苦労は並大抵ではありませんでした。
案の定きちんと練習をさせてもらえず参加した当時のオリンピック大会では女子水泳チームは散々な結果で理不尽にも世間から白い目で見られます。

英仏海峡の直線距離は30㎞超ぐらいですが速い潮の流れや強風で流されて実際は倍ぐらいの距離を泳ぐ事になる上にかなりの水温の低さで達成率は男性でも10%ほど( ̄д ̄;)

トゥルーディは真面目な姉と比べると天真爛漫で人を楽しませたいタイプ。食べる事も大好き。
横断挑戦の際、潮で流されたりアカクラゲの群れを満身創痍で突っ切る姿は拳を握り涙ぐみ応援しました。ひたすら前に進み続けるトゥルーディの姿は「絶対に達成するんだ」という強い信念と共に神々しく感じました!

そんなトゥルーディを演じた『スターウォーズ・最後のジェダイ』でレイ役のデイジー・リドリーはとても美しく更なる新境地を築きました。
伝記映画って良いなぁと再確認した良作です。


《なんか良いなぁと思ったポイント》

★横断挑戦の際、海からの速報は伝書鳩を使っていた。
★当時の水着のデザイン可愛い。
さしみ

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