ANORA アノーラのやわらかな餅のレビュー・感想・評価

逃げ出した夫を探す4人のドタバタ珍道中。凄まじい煩さに圧倒されながら、自分が剥き出しの感情を誰かに見せた最後はいつかなと思う。夫探しに必死になっている"状況"に対しては笑えたけど、アノーラ含め彼らの口から出るジョークには全然笑えなかった。ユーモアの裏側に安心がないと笑えないほどわたしはぬるい世界で生きてる。誰かに愛される確信があるわたしにとってアノーラの愚かさや不憫は、アドレナリンとして消費されてしまうんだろうか